「珠取」は、うっかり手や見逃し手が多発する「面白おかしい」ゲームでもあります。ミスが後々「好手」だったということもあり、そんなわけでミスをしても、後悔するより前向きに捉えることができます。
ミスが致命的とは言えないケースが多いと、脳は牛の反芻のように、「あれ? どうして気づかなかったのだろう」と戻って考えてみることが多くなります。これは、失敗を反省し同じミスをしないように、また、同時に他の方法がなかったのか検討するという脳の行動が起き易くなるということです。さらには、相手がどう考えていたのかにより、異なる考え方に対しての理解や疑問等の「考える力」を養うこともできます。
対戦が終わり、勝ち負けによる感情よりも、感想戦が楽しいと思えるのも「珠取」の魅力です。